人それぞれの骨格違いに関節の柔軟性も様々。
特に、背中の発達には肩甲骨の柔軟性が関わってきます。
肩甲骨の柔軟性が富んだ方は、簡潔に言えば握力さえカバー出来てしまえば、後は筋収縮の引き付けおよび筋収縮のストレッチ刺激を正しく与えれば、肩甲骨の柔軟性が劣る方と比べ発達しやすいのです。
では、肩甲骨の柔軟性が劣る方への対処は?
まず、腕を伸ばすという単純な考え方を捨てて頂きます。
単純な言い方なら、肩甲骨が硬いと表現しますが、硬い方が単純に肩甲骨を伸ばそうとして腕を伸ばし、そして、背中も丸めて一生懸命にストレッチを掛けていても、それは正しいストレッチの掛け方ではないのです。
簡単にイメージしてもらうなら、鉄棒にぶら下がった状態をイメージしてください。
重力で下方へ負荷が掛かっている状態ですが、肩甲骨が硬い方は専門用語で言う「癒着」といい、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まり、柔軟性を失ってしまっている状態と言えるでしょう。
その様な状態では、正しいストレッチ方法を実践しなくては柔軟性が上がらず、背中の筋肉は理想通りにの発達を得られません。
大抵の方が、ぶら下がった状態時には腕を伸ばしきっているので、癒着している方がその状態を正しいストレッチと認識して、伸ばしていると、実際肩甲骨は微動だにせず伸ばされた感覚が最大にあるのは、脇の下と二の腕と脇の境がメインで伸ばされただけなんです。
肩甲骨と言うとのは、大円筋という筋肉が動きをサポートしており、肩甲骨の下部に筋肉の起始と言われる付着部があり、ここを軸としてまるで扇子を広げるかの様に半円を描く様に動く仕組みになっています。
ですので、硬い方こそ腕を伸ばす意識を捨て、腕を曲げた状態をキープしつつ、肘から伸ばす意識を重要視し実践して頂きたい。しかし、発達させる刺激&負荷を使用すると、腕は負荷に負けて上方に真っ直ぐ伸ばされ、悪い実践ストレッチの繰り返しになってしまいがちです。
理想的な動きは、上腕の伸びが極力少なく、肘から上腕が半円運動を行うことがベスト。その状態をキープし慣れるまでには、かなりの時間を要する事でしょう!
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